猫の餌の量がわからない時はどうする?適量を決める計算方法とは?

2024年5月24日

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猫の餌の量がわからない時はどうする?

猫の餌の量がわからない場合、まずは基本的な計算方法を知ることが重要です。

猫に適した餌の量は、猫の健康を保つために不可欠です。

適正な餌の量を知るためのステップを以下に詳しく説明します。

安静時のエネルギー要求量(RER)の計算

RER(Resting Energy Requirement)は、猫が安静にしている時に必要なエネルギー量です。RERは次の計算式で求められます。

RER = 体重(kg) × 30 + 70

例えば、体重が4kgの猫の場合、

RER = 4kg × 30 + 70 = 190kcal

となります。この数値は、猫が安静にしている状態で必要なエネルギー量です。

日常的なエネルギー要求量(DER)の計算

RERを基に、猫の日常的な活動量を考慮して日常的なエネルギー要求量(DER)を求めます。DERは次のように計算します。

DER = RER × 活動係数

活動係数は、猫のライフステージや活動レベルに応じて異なります。例えば、避妊去勢済みの成猫の場合、活動係数は1.2です。したがって、先ほどの4kgの猫の場合、

DER = 190kcal × 1.2 = 228kcal

となります。

餌の量の計算

DERを基に、具体的な餌の量を求めます。

キャットフードのパッケージには100gあたりのカロリーが記載されています。

その数値を使用して、必要な餌の量を計算します。

例えば、100gあたりのカロリーが364kcalのキャットフードの場合、

必要な餌の量 = DER ÷ フードのカロリー × 100

となります。先ほどの4kgの猫の例で計算すると、

必要な餌の量 = 228kcal ÷ 364kcal × 100 ≈ 62.6g

となります。これが1日に与えるべき餌の量です。

ライフステージごとの注意点

子猫(1歳まで)

子猫は成長期であり、多くのエネルギーを必要とします。

生後2ヶ月では体重1kgあたり約210kcalが必要です。

月齢に応じて必要カロリーが変わるため、細かく調整します。

成猫(1歳〜7歳)

成猫は体重維持のためのカロリー摂取が基本です。

体重1kgあたり約70〜85kcalを目安にします。

高齢猫(7歳以上)

高齢猫は運動量や代謝が低下するため、必要カロリーも減少します。

体重1kgあたり約40〜60kcalを目安にします。

餌の量の調整

計算した餌の量を基に、実際に与えてみますが、猫の体調や体重に注意しながら少しずつ調整します。

例えば、餌の量を急激に増減させると、猫の消化器官に負担がかかり、体調不良の原因となることがあります。

そのため、少しずつ増減させることが重要です。

定期的な体重と体型のチェック

猫の体重を定期的に計り、理想的な体型を維持できているか確認します。

ボディコンディションスコア(BCS)を活用し、猫の体型をチェックしましょう。

BCSは、視覚的および触覚的に猫の体脂肪を評価する方法です。

獣医師への相談

自分で計算した量が適正かどうか不安な場合や、猫の体調に変化が見られる場合は、獣医師に相談するのがベストです。

獣医師は猫の健康状態を評価し、最適な餌の量や種類をアドバイスしてくれます。

猫の餌の量がわからない時は、基本的な計算方法を活用し、猫の健康状態やライフステージに応じて調整することが大切です。

定期的な体重チェックや獣医師の相談を通じて、愛猫に最適な食事量を見つけましょう。

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