
猫に水道水をあげる時は沸騰させる?メリットは?
猫の水を沸騰させてからあげる方法とは?
猫には水道水よりミネラルウォーターがいい?
こんな猫の飲み水に関する疑問についてご紹介いたします。
Contents
猫に水道水をあげる時は沸騰させる?メリットは?
猫に水道水を与える時には、一度沸騰させてから与えるべきか?
それともそのまま与えても大丈夫なのか?
そんな疑問に対して水道水を沸騰させるメリットから考えてみましょう。
猫に水道水を与える際に沸騰させるメリットとは、カルキの除去と衛生的な水の管理になります。
カルキ臭の除去
水道水は塩素で消毒されているため、特有のカルキ臭や塩素臭があります。
水道水のカルキ臭は人間にとってはあまり気にならないことも多いですが、猫は人よりも敏感な嗅覚を持っているため、カルキ臭が強すぎると水を避けてしまうことがあります。
そんな時には水道水を沸騰させることでカルキ臭(塩素臭)は大部分が除去されますので安心して与えることができます。
衛生的な水の管理
水道水は通常、飲料水としても安全な状態に管理されていますが、微生物が混入している可能性がゼロではありません。
もちろん人が飲んでも問題ないレベルの話ですが。
特に水道管の中で長時間放置されていた水は品質が下がる可能性があります。
水を沸騰させることで、これらの微生物を除去ことができ、より衛生的な水を与える事ができます。
ただし、沸騰させた後は適切な温度(室温程度)に冷ましてから猫に与えるようにしましょう。
また、沸騰させる作業を水を与えるたびに行うのは大変かもしれません。
そのため、毎回沸騰させる代わりに、一度に大量に沸騰させてから冷蔵保存し、必要に応じて取り出して使用するという方法もあります。
猫の水を沸騰させてからあげる方法とは?
猫に与える水を沸騰させる方法は以下の通りです。
適量の水を沸騰させる
鍋や電気ケトルに水を入れて沸騰させます。
沸騰させる時間は少なくとも1分間とされていますが、特に心配な場合は5分程度沸騰させるとさらに安心です。
冷ましてから与える
猫に火傷をさせないためにも、沸騰させた水は冷ましてから与えてください。
自然に冷ますか、冷蔵庫で速やかに冷やすことができます。
保存しておく
一度に多量の水を沸騰させた場合、使わない分は清潔な容器に移し、冷蔵庫で保存します。
その際、冷蔵庫に入れる前に水が十分に冷めていることを確認してください。
与える際の注意点
冷蔵庫で保存した水は、与える前に室温に戻すか、少し温めると猫が飲みやすくなります。
また、清潔な水入れを使うことで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。
常に新鮮な水を与えるためにも、毎日または二日に一度程度の頻度で新しい水を与えることをおすすめします。
このような管理方法で与えれば安心して水を飲ませる事ができますが、都度水を沸騰させる作業は手間がかかるのも事実です。
また、いくら清潔な水を与えても、猫が十分に水分を摂取していない場合には、ウェットフードの摂取を増やす、または専用のペット用水飲み装置を導入するなど、水分摂取を促す工夫が必要です。
猫には水道水よりミネラルウォーターがいい?
猫に必要な水分は基本的には食事から摂取させ、さらに水分補給のために水道水を飲ませることが一般的です。
この時、猫に与える水は水道水とミネラルウォーターでは、どちらがいいのでしょうか?
水道水とミネラルウォーターの違いは、主にミネラルの含有量とその種類にあります。
ミネラルウォーターは、天然の地下水から採取され、カルシウム、マグネシウム、ナトリウムなど、体にとって必要なミネラルを多く含んでいます。
一方、水道水はこれらのミネラルが少なく、塩素などの消毒剤が添加されていることが一般的です。
よって、猫にミネラルウォーターを与えることで、多くのミネラル分を摂取させることができます。
ただし、ミネラルの摂取過多は、尿路結石や腎臓病を引き起こす可能性があるため、与える量には注意が必要です。
また、ミネラルウォーターには種類によって硬度差があります。
硬度が高い硬水は猫の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、与えるのであれば軟水を選ぶことをおすすめします。
市販されているペット用の水にはミネラルをゼロにした天然水などもありますので、ミネラルの摂取過多が心配な飼い主さんにはおすすめです。
猫が水道水を嫌がったり、水道水の質に問題がある場合など、特定の状況下ではミネラルウォーターを与えることが適しているかもしれません。
ただし、ミネラルウォーターは水道水に比べてコストが高くなるという点も考慮に入れなければなりません。
猫の飲み水の種類まとめ
- 猫に水道水を与える際に沸騰させるメリットとは、カルキの除去と衛生的な水の管理。
- カルキの匂いを嫌がる猫に対しては水道水を沸騰させてから冷まして与える方法が効果的。
- ミネラルウォーターはカルシウム、マグネシウム、ナトリウムなど体にとって必要なミネラルを多く含んでいる。
- 硬度の高いミネラルウォーターの摂取過多は、尿路結石や腎臓病を引き起こす可能性があるため、与える量には注意が必要。
- 猫にミネラルウォーターを与える際には硬度の低い軟水のものを選ぶのがおすすめ。
今回は猫の飲み水に関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛猫の世話の参考にしていただけると幸いです。