
猫をケージに入れると暴れるのはなぜ?
野良猫はケージに入れると暴れる?
嫌がる猫をケージに入れる方法は?
猫が夜にケージ内で暴れるのは?
こんな猫がケージ内で暴れる理由と対処法についてご紹介いたします。
猫をケージに入れると暴れるのはなぜ?
ケージに入れると、不安や恐怖を感じたり、攻撃的になったりする猫は少なくありません。
なぜそうなってしまうのでしょうか?
猫とケージについて考えるとき、まず考慮すべきは動物の本能です。
猫はもともと縄張り意識が強い動物なので、閉ざされた空間に置かれると自分のテリトリーが侵されたと思って興奮することがあります。
また、猫は脱走癖があるため、ケージに入れられたまま出られなくなるとイライラしたり、パニックになったりすることもあります。
猫がケージに入れられると暴れる大きな理由のひとつに、未知のものへの恐怖もあります。
ケージは未知の場所であり、猫はそれを見慣れないもの、威圧的なものとして捉えている可能性があります。
猫はもともと警戒心が強く、知らないことや理解できないことに対しては恐怖心を抱くものです。
猫は強い嗅覚を持っているので、新しいケージや見慣れないケージのにおいに圧倒されることもあります。
そのような場合にはケージのにおいやケージの中にあるものを嫌がることがあります。
他のペットが使っていたケージや、見慣れない素材でできたケージの場合は特にそのような傾向が強くなります。
ケージの中にいると、猫は動き回ることができず、外の環境と触れ合うことができません。
このようなコントロール不足の感覚は、猫を閉塞感や欲求不満にさせることがあります。
野良猫はケージに入れると暴れる?
野生の中で自活してきた野良猫は、人と暮らすことに慣れている猫に比べて、人間に対して臆病になったり、警戒心を持ったりすることがあります。
野良猫がケージなど見慣れない場所に身を置くと、防衛本能として暴れるなどの行動を起こすことがあります。
ヒスをしたり、唸ったり、叩いたりすることもありますが、猫はあくまで自分を守ろうとしているのだということを忘れないようにしましょう。
野良猫がケージに入れられると暴れるのはよくあることです。
この行動は「ヒス」と呼ばれ、野良猫が身の危険を感じたときによく見られるものです。
これは、猫が怖がっていて、ケージの中にいたくないということです。
猫がケージに入るとヒスを起こすのは、猫が縄張り意識の強い生き物だからです。
野良猫は、自由に歩き回り、自分の縄張りを守ることができる野生での生活に慣れています。
狭い密閉された空間に入れられ、動き回ることができないことを嫌がり、ケージの中でヒスを起こすことがあるのです。
それでも忍耐と理解があれば、野良猫にとってより快適な環境へ移行することはできます。
静かで安全な空間を作り、環境を整え、ご褒美を与えるなどして、スムーズに移行できるようにすることが大切です。
正しい方法で、野良猫が新しい環境で快適に、安心して過ごせるようにしましょう。
嫌がる猫をケージに入れる方法は?
猫をケージに入れようとしたら、抵抗された経験はありませんか?
そもそも本能的に猫がケージを嫌がるのは無理もありません。
しかし、時には猫の安全のためにケージに入れなければならないこともあります。
では、猫がケージに入るのを嫌がったら、どうしたらいいのでしょうか?
猫にとって魅力的なケージにする
猫をケージに入れようとする前に、環境が快適で魅力的であることを確認します。
ケージの中に毛布やおもちゃ、ひっかき棒などを置いて、猫にとって魅力的な環境にしてあげましょう。
そうすることで、猫はより快適にケージに入ることができるかもしれません。
短い時間から始める
初めのうちは短い時間からケージに入れることを始めてみましょう。
そうすることで、猫はケージが悪い場所ではないこと、安全で快適な環境であることを学ぶことができます。
猫の気をそらす
猫をケージに入れるときは、おもちゃやおやつで猫の気をそらすようにしましょう。
気をそらすのは、猫がそもそもなぜケージに入るのかを忘れてしまうくらいにすることです。
そうすることで、猫が抵抗することなくケージに入りやすくなります。
ケージをポジティブな体験にする
猫をケージに入れたら、その経験がポジティブなものになるようにしましょう。
おやつをあげたり、撫でてあげたり、一緒に遊んであげたりして、猫がケージに入っている間、ポジティブな体験をさせてあげましょう。
そうすることで、猫はケージとポジティブな体験を結びつけることができ、次にケージに入る必要があるときには、より積極的に入るようになります。
負の強化は避ける
猫をケージに入れようとするときは、負の強化は一切しないようにします。
怒鳴ったり、叱ったり、無理やりケージに押し込んだりするのもNGです。
そうすると、猫はより一層ケージに入るのを嫌がるようになります。
猫が夜にケージ内で暴れるのは?
猫はもともと夜行性の動物なので夜間に最も活発に活動します。
そのため、夜間は日中とは違った行動をとることがあります。
つまり、夜間はより活動的で警戒心が強いのです。
そのため、夜間にケージに入れると興奮したり、怖がったり、不安になったりすることがあるのです。
猫が夜中に暴れる原因のひとつに日中の十分な運動不足が考えられます。
定期的にふれあい遊びをさせたりして、日頃の運動不足を解消してあげましょう。
そうすることで、夜間に落ち着いて過ごせるようになるだけでなく、健康的な生活を送ることができます。
猫には体を動かすだけでなく、精神的な刺激も必要です。
パズルフィーダーを設置したり、ひっかき棒を用意したり、噛むおもちゃを与えたりすると日中も猫が夢中になって遊んでくれるようになります。
そうすれば、夜間に退屈して暴れることも少なくなります。
愛猫の夜間行動が何かストレスを与えていることが原因になっている場合もあります。
家の中を見渡して、外からの大きな音や見慣れない人、他の猫など、ストレスの原因になりそうなものがないか確認してみましょう。
ストレスの原因を突き止め、取り除くことができれば、愛猫が夜リラックスできるようになるかもしれません。
猫は習慣の生き物なので、毎晩の日課を決めておくと夜に落ち着くようになります。
毎晩同じ時間にごはんをあげたり、一緒に遊んだり、毛づくろいをしたりします。
習慣に慣れれば、落ち着いて就寝の準備をするようになります。
猫がケージの中で夜を過ごす場合、快適な寝床を用意してあげましょう。
ケージは猫がのびのびできるような大きさにし、柔らかいベッドやクッションを用意して猫が寄り添えるようにしましょう。
猫がケージ内で暴れる理由まとめ
- 猫は縄張り意識が強く、閉ざされた空間に置かれると興奮したり、攻撃的になったりすることがある。
- 猫は未知のものや新しい環境に対して恐怖心を抱くことがあり、ケージに入れられると暴れることがある。
- 野良猫は人間やケージに対して警戒心を持ちやすく、ケージに入れられると防衛本能から暴れることがある。
- 猫がケージに入るのを嫌がらないようにするには、ケージを魅力的な環境にし、短時間から慣らすことが有効。
- 猫をケージに入れる際には、負の強化を避け、ポジティブな体験を結びつけることが重要。
- 猫が夜にケージで暴れる原因としては、日中の運動不足や精神的な刺激不足が考えられるため、適切な遊びや刺激を提供することが大切。
今回は猫をケージに入れると暴れる理由についてご紹介しました。皆様の猫飼育の参考にしていただけると幸いです。