猫のカリカリをふやかすメリットとは?
猫のカリカリの最適なふやかし方とは?
子猫のカリカリをふやかすのはいつまで?
猫が便秘の時はカリカリをふやかした方がいい?
カリカリをふやかすと食べないのはなぜ?
こんな猫のカリカリをふやかす際の疑問についてご紹介いたします。
猫のカリカリをふやかすメリットとは?
猫のカリカリを状況に応じて、ふやかして与えると良いという話を聞く事があります。
なぜ、カリカリをふやかして与えると良いのか?
カリカリをふやかすメリットにはどのようなものがあるのか?
カリカリをふやかして与えるメリットには
- 胃腸に優しく消化吸収がしやすくなる。
- 香りが強くなり食欲が刺激される。
- カリカリと一緒に水分も補給できる。
- 噛まずに食べても喉につまりにくい。
- 歯が生え揃っていなくても食べやすい。
などが挙げられます。
胃腸に優しく消化吸収がしやすくなる
カリカリ(ドライフード)は、水分が少なく硬いため、消化器官に負担がかかりがちです。
特に子猫やシニア猫、または病気の猫の場合、消化器官が弱くなっているため、カリカリをそのまま与えると消化不良を起こす事もあります。
カリカリをふやかす事で、水分が増えて柔らかくなるため、胃腸に優しく消化吸収がしやすくなります。
香りが強くなり食欲が刺激される
水を加えることでフードの香りが強くなり、食欲を刺激します。
猫は香りに敏感な動物であり、強い香りは食欲をそそり、より食べやすくなります。
また、水分が増えることでフードの風味が増し、食欲をさらに刺激します。
カリカリと一緒に水分も補給できる
猫は犬などに比べると水をあまり飲まない動物ですが、カリカリをふやかすことにより、フードと一緒に水分補給をすることが可能になります。
よって、ふやかしたカリカリを与える事で猫の水分不足を防ぐことができます。
噛まずに食べても喉につまりにくい
通常のカリカリを一気にたくさん食べてしまうと喉につまりやすくなります。
しかし、ふやかすことで、柔らかくなるため、喉につまるリスクを軽減する事が出来ます。
歯が生え揃っていなくても食べやすい
子猫の場合、まだ歯が完全に生え揃っていないため、硬いものを噛み砕くのが難しいものです。
そんな子猫の給餌に対して、カリカリをふやかすことでフードが柔らかくなり、食べやすくなります。
これらが、カリカリをふやかして与えるメリットと言えます。
カリカリをふやかして猫に与えるデメリット
カリカリをふやかして猫に与えることは多くのメリットがありますが、当然デメリットもいくつかあります。
カリカリをふやかして与えるデメリットとは
- 腐敗しやすく保存ができない。
- ふやかすのに手間暇がかかる。
- 汚れやすい。
などが挙げられます。
ふやかしたカリカリは腐敗しやすいため、1日以内に食べきるようにしましょう。
特に気温が高い時期はカリカリの腐敗も早いため気をつけなければなりません。
残してしまった場合には、保存せずにすぐに捨てるようにしましょう。
猫のカリカリの最適なふやかし方とは?
猫のカリカリの最適なふやかし方とは
- 深めの器に1食分のドライフードを入れます。
- 30~40℃のぬるま湯や猫用ミルクをフード全体がかぶるように注ぎます。
- ラップをして15~20分ほど浸しておきます。
- 硬さを確認し、必要に応じて少し潰して食べやすくします。
注意点として、熱湯の使用は避けるようにしましょう。
熱湯でふやかすと、カリカリに含まれる栄養素が壊れてしまう可能性があります。
また、状況に応じて適切なふやかし時間を調整しましょう。
時間が短すぎると十分にふやけず、長すぎるとフードが崩れて食べにくくなります。
また、猫の好みなども確認しながら最適なふやかし方を見つけると良いでしょう。
子猫の場合のふやかし方
生後2ヶ月頃から離乳食として、ウェットフードと混ぜたふやかしたドライフードを与えます。
初期はペースト状にして徐々に粒を大きくしていきます。
成猫の場合のふやかし方
成猫の場合には、必ずしもふやかす必要はありませんが、水分補給や食欲不振時にはふやかしたフードが有効です。
先ほどのふやかし方の基準を参考に最適な条件を探ってみましょう。
これらのポイントを押さえることで、猫にとっておいしく、安全で栄養価の高い食事を提供することができます。
子猫のカリカリをふやかすのはいつまで?
子猫のカリカリ(ドライフード)をふやかす期間は、生後約3~4ヶ月頃までが一般的です。
この時期は子猫の歯や顎が発達し、固形の食べ物を食べられるようになる重要な時期です。
子猫は生後2ヶ月頃から離乳食を始め、初めはウェットフードや特に柔らかくした食べ物からスタートします。
この段階で、ドライフードを与える場合には、消化しやすくするためにふやかして与えるようにします。
生後3~4ヶ月頃になると、子猫の乳歯が完全に生え揃い、固形のカリカリを噛む力もついてきます。
この時期には徐々にふやかす時間を短くしたり、ふやかす量を減らしたりして、固形のカリカリに切り替えていくことが望ましいでしょう。
1~2週間かけて切り替えると、子猫が固形のフードに慣れやすくなります。
ただし、子猫の体調や食欲、好みによってふやかす期間や方法は異なることがあります。
子猫がカリカリを食べなかったり、食べた後に嘔吐や下痢をしたりする場合は、獣医師に相談することが重要です。
最終的には、生後5~6ヶ月頃には子猫の歯や顎が完全に発達し、ドライフードをそのまま食べられるようになるため、この時期までに完全に固形のカリカリに切り替えるのが理想的です。
猫が便秘の時はカリカリをふやかした方がいい?
便秘の猫には、カリカリをふやかして与えることがおすすめです。
理由としては
- 水分摂取量の増加
- 消化の促進
- 腸内環境の改善
などが挙げられます。
水分摂取量の増加
便秘の主な原因の一つは水分不足です。
カリカリは本来水分をあまり含んでいないため、便秘の猫にそのまま与えると、便が硬くなり排便が困難になることがあります。
カリカリをふやかすことで、食事に水分を加えることができ、便の硬さを緩和し排便を容易にします。
消化の促進
ふやかしたカリカリは柔らかくなり、猫が消化しやすくなります。
また、噛む回数が増え、唾液の分泌が促され、消化酵素の働きが活発になります。
これにより腸の働きが活発になり、便秘の改善につながる可能性があります。
腸内環境の改善
カリカリをふやかすことで、腸内環境の改善も期待できます。
水分補給と腸内環境の改善を同時に行うことが可能になります。
ただし、ふやかし過ぎると栄養価が低下したり、カリカリがボロボロになって食べにくくなる可能性もあります。
ふやかす際は、水の量や時間に注意し、カリカリが柔らかくなり過ぎないようにすることが重要です。
そのような方法を試してみても便秘がひどい場合や、改善が見られない場合は、獣医師に相談し、専用の療法食を与えるなどの治療を受けることが重要です。
カリカリをふやかすことは、便秘の猫にとって有効な対策の一つですが、個々の猫の健康状態や便秘の原因によって適切な対応は異なるため、専門家の意見を参考にすることが最も重要です。
猫がカリカリをふやかすと食べないのはなぜ?
猫がカリカリをふやかすと食べない理由には
- 味や匂いの変化
- 食感の変化
- 体調不良
などが挙げられます。
味や匂いの変化
カリカリを水でふやかすと、水分が加わることで味や匂いが多少変化します。
猫は嗅覚が非常に敏感であるため、これらの変化が好ましくないと感じると、食べなくなることがあります。
食感の変化
また、ふやかすことでカリカリの硬さが失われ、食感が柔らかくなります。
硬い食べ物を好む猫は、柔らかくなったカリカリを食べにくく感じることがあります。
体調不良
カリカリを食べなくなる理由として、体調不良も考えられます。
食欲不振、活力の低下、嘔吐や下痢などの症状が見られる場合は、病気の可能性がありますので、動物病院を受診することをおすすめします。
味の変化や食感の変化に対する対策としては、以下の方法があります。
ふやかす時間を短くする
ふやかす時間を短くすることで、味や匂いの変化を抑えることができます。
ふやかす水の量を調節する
水の量を調整することで、カリカリの硬さを保ちやすくなります。
トッピングを加える
ふやかしたカリカリに、かつお節やチーズなどのトッピングを加えることで、味や匂いを引き立て、食べやすくすることができます。
猫がカリカリを食べなくなった場合は、まずは通常のカリカリを与えて様子を見ることが大切です。
それでも食べない場合は、上記の対策を試してみてください。
猫のカリカリをふやかすまとめ
- カリカリをふやかして与えるメリットには、胃腸に優しく消化吸収がしやすくなる、香りが強くなり食欲が刺激される、カリカリと一緒に水分も補給できるなどが挙げられる。
- カリカリをふやかすデメリットとしては、保存期間が短くなるため腐敗などに気をつけて管理することが必要となってくる。
- 熱湯でふやかすとカリカリに含まれる栄養素が壊れてしまう可能性があるため温めのお湯でふやかすと良い。
- 子猫のカリカリ(ドライフード)をふやかす期間は、生後約3~4ヶ月頃までが一般的で徐々に硬さを調整していくと良い。
今回は猫のカリカリをふやかす際の疑問についてご紹介しました。皆様の愛猫の世話の参考にしていただけると幸いです。