猫の毛玉がフェルト状になる原因とは?
猫の毛玉はフェルト状のまま放置したらどうなる?
猫の毛玉がフェルト状になるとブラッシングでは痛い?
猫の毛玉がフェルト状になってしまった時のほぐし方は?
猫のフェルト状の毛玉は病院で取ってくれる?
こんな猫の毛玉がフェルト状になってしまう原因となってしまった時の対処法についてご紹介いたします。
Contents
猫の毛玉がフェルト状になる原因
猫の毛玉がフェルト状に固くなってしまう原因には
- 抜け毛が絡み合う
- 皮脂や汚れが付着する
- 摩擦による圧力
などが挙げられます。
抜け毛が絡み合う
猫の毛玉がフェルト状になってしまう原因の一つに毎日の生活の中で抜け毛が絡み合うことが挙げられます。
長毛種の猫は短毛種に比べて毛量が多いため、抜け毛も多くなります。
また猫は年に2回、春と秋に換毛期を迎えるため、通常よりも多くの毛が抜け落ちます。
そのような抜け毛をそのままにしてしまうことで抜け毛が絡み合い徐々にフェルト状になってしまうことがあります。
肥満や加齢によって、猫が毛づくろいをうまくできなくなると抜け毛が体表に残ってしまいます。
また、ストレスを感じている猫も毛づくろいを怠ることがあります。
さらに、皮膚炎などの病気があると毛が抜けやすくなったり、毛づくろいをうまくできなくなったりすることがあります。
そのような場合には、飼い主がブラッシングをこまめに行ってあげるなどの対応が必要となってきます。
皮脂や汚れが付着する
皮脂や汚れが猫の毛に付着することも毛玉がフェルト状になりやすい原因となります。
猫の皮膚には、皮脂を作るニオイのある汗腺がたくさんあり、乾燥していると皮脂が過剰に分泌され、毛玉が形成されやすくなります。
そのような状態に加えてシャンプー不足などが続くと、皮脂や汚れが毛に蓄積し、さらに毛玉が形成されやすくなります。
また、外飼いの猫は、土や草などの汚れが毛に付着しやすいため、毛玉が形成されやすくなります。
摩擦による圧力
猫が体を動かすことによる摩擦や服や家具との摩擦によって、毛玉に圧力がかかり、フェルト状に固くなることもあります。
また、長時間の運動や遊びで毛玉に摩擦力が加わり、フェルト状に固くなる原因となることもあります。
他にも狭い場所を頻繁に移動することも同じように毛玉がフェルト状になる原因ともなり得ます。
これらの原因が複合的に絡み合い、猫の毛玉がフェルト状になってしまうのです。
猫の毛玉はフェルト状のまま放置したらどうなる?
フェルト状の毛玉は皮膚に密着し、皮膚の呼吸を妨げることもあります。
フェルト状の毛玉が皮膚に密着すると、ふけや皮脂が付着しやすく、細菌の繁殖が促されることで、皮膚炎や毛嚢炎を引き起こす原因にもなります。
さらに被毛もボサボサになり、見た目にも影響を及ぼします。
また、フェルト状になってしまった大きめの毛玉を猫が飲み込んでしまった際には、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。
毛玉が胃や腸に詰まると、食欲不振、嘔吐、下痢などの消化器系の問題を引き起こすことがあります。
さらに腸閉塞のリスクもあり、これは命に関わる重大な状態です。
猫の毛玉を放置することは、多くの問題の原因となるため、しっかりとした対応が必要となってきます。
猫の毛玉がフェルト状になるとブラッシングでは痛い?
猫の毛玉は、抜け落ちた毛が皮膚に絡み合って、次第に固まり、フェルト状になることがあります。
このフェルト状の毛玉は、羊毛フェルトのように硬く、毛と毛がしっかりと絡み合っています。
ブラッシングは通常、毛玉をほぐしたり、絡まった毛を解きほぐしたりするための効果的な手段ですが、フェルト状の毛玉はブラシやコームでは容易にはほぐれません。
フェルト状の毛玉にブラシやコームを使うと、その歯が毛玉に引っかかり、皮膚を引っ張ることがあります。
そのようなブラッシングは猫に痛みを与える可能性が高く、猫がブラッシングを嫌がる原因になることもあります。
そのため、猫の毛玉がフェルト状になってしまった場合は、無理にブラッシングをせずに、獣医師やトリミングサロンに相談し、適切な処置を行うことが重要です。
フェルト状の毛玉の除去方法には、全身麻酔をかけて丁寧に取り除く方法や、毛玉を溶かす効果のあるシャンプーやスプレーの使用などがあります。
猫の毛玉対策としては、フェルト状になる前に定期的なブラッシングを行うことが最も重要です。
特に毛玉ができやすい脇や内股などの部分にも注意してブラッシングすることが求められます。
また、ブラッシングを嫌がる猫には無理をせず、少しずつ慣れさせることも大切です。
猫の毛玉がフェルト状になってしまった時のほぐし方は?
フェルト状になった毛玉は、ほぐすのが難しく、注意深い処理が必要です。
毛玉の根元をハサミでカットする
フェルト状になった毛玉を小さくする一つの方法は、ハサミで毛玉の根元を慎重にカットすることです。
この際、ハサミの刃先だけが毛玉に触れるようにし、皮膚を傷つけないよう特に注意が必要です。
毛玉を溶かす
毛玉を柔らかくし、ほぐしやすくするために、専用のグルーミングクリームやオイルを使用すると良いでしょう。
これらの製品を毛玉に塗り、しばらく時間を置くことで、毛玉が柔らかくなり、ほぐしやすくなります。
プロに任せる
自分で処理するのが難しい場合は、プロのグルーマーに相談するのも一つの方法です。
専門の技術と道具を持つグルーマーなら、安全に毛玉を処理してくれます。
フェルト状になってしまった毛玉をほぐす時の注意点としては
- 猫が嫌がる場合は無理にほぐさない。
- 皮膚を傷つけないように注意する。
- 一度に毛玉をすべて取り除こうとしない。
などが挙げられます。
必要に応じてプロのアドバイスを求めることも重要です。
毛玉の予防には、日常的なブラッシングが非常に効果的です。
定期的なブラッシングにより抜け毛を取り除き、毛玉の形成を抑制することができます。
猫のフェルト状の毛玉は病院で取ってくれる?
猫のフェルト状の毛玉は動物病院で対応してもらえます。
毛玉の状態や猫の性格によって、取り除く方法や麻酔の有無が異なります。
小さい毛玉であれば、診察室内で獣医師がピンセットやコームで取り除くことができます。
しかし、脇や内股など皮膚に密着して固まった毛玉は、手で触ると猫が痛がるため、全身麻酔下でバリカンを使って毛玉を取り除く必要があります。
全身麻酔は猫にとって負担が大きいため、特定の状況でのみ行われます。
これには、毛玉が溜まりやすい猫種(長毛種やシルクタフト種など)、ブラッシングが苦手な猫、換毛期に毛玉ができやすい猫が含まれます。
これらの猫には、定期的に病院で毛玉取りを検討することが推奨されます。
毛玉取りの費用は動物病院によって異なりますが、一般的には以下のようになります。
診察室内での毛玉取り:約1,000円~3,000円
全身麻酔下での毛玉取り:約5,000円~10,000円
病院での毛玉取りの流れは以下のようになります。
- 受付で受診の申し込みをする。
- 診察室で獣医師による診察を受ける。
- 毛玉の状態を確認する。
- 麻酔の有無や方法を決める。
- 毛玉取りを行う。
- 会計・帰宅。
麻酔をかける場合は、血液検査やレントゲン検査などを行い、全身状態を確認してから麻酔をかけます。
麻酔中は、猫が動かないように保定を行い、バリカンを使って毛玉を取り除きます。
毛玉取りが終わったら、麻酔が覚めるまで休ませてあげることが重要です。
病院での毛玉取りは、猫にとっても飼い主にとっても負担の大きいものです。
日頃からブラッシングを習慣づけ、毛玉がフェルト状になることのないような世話を心がけましょう。
毛玉が溜まるのを防ぐためには、日頃のブラッシングが重要です。
ブラッシングは、1日1回、15分程度を目安に行います。
ブラシは、毛玉を絡め取りやすいスリッカーブラシやピンブラシがおすすめです。
猫が嫌がらない程度に、無理のない範囲でブラッシングをしましょう。
猫のフェルト状の毛玉対策まとめ
- フェルト状の毛玉が皮膚に密着すると、ふけや皮脂が付着しやすく、細菌の繁殖が促されることで皮膚炎や毛嚢炎を引き起こす原因となる。
- フェルト状の毛玉にブラシやコームを使うと、その歯が毛玉に引っかかり、皮膚を引っ張ることで猫が痛がることがある。
- 毛玉を柔らかくし、ほぐしやすくするために、専用のグルーミングクリームやオイルを使用すると良い。
- 動物病院での毛玉取りは、猫にとっても飼い主にとっても負担の大きいものなので、日頃からのブラッシングの習慣づけが大切。
今回は猫の毛玉がフェルト状になってしまう原因となってしまった時の対処法についてご紹介しました。皆様の愛猫の世話の参考にしていただけると幸いです。